引き戸の開閉がおかしいと感じたら。自分でできる吊車交換のしかた

室内ドアは垂直についているので、床や棚などに比べてホコリなどの汚れは

つきにくいのですが、それでも最低1年に1度はお掃除をしたいところ。

長くお使いいただくとドアの大きな役割である「出入りの開閉」に支障が出るケースもあります。

そこで、今回は引き戸を快適に長く使うための、メンテナンスについてご紹介します。

引き戸で動きが悪いと感じたら・・・

皆さんのご自宅に最低でも1ヶ所、引き戸はありますよね?
引き戸は、レールを左右にスライドし開閉するタイプのドアです。

毎日使う物なので、この動きが悪くなったら使いにくくてたまりません!
引き戸の場合、まず動きが悪いなと感じたらレールを滑走する
吊車の動きを良くすれば、開閉はスムーズになります。

まずは引き戸のパーツについてご説明します。

 

引き戸に使われる一般的なパーツ

上吊りの引き戸はこのような金物で構成されています。

 

吊車ってどんな物?

開閉で一番重要なパーツが吊車です。
フルハイトドアの引き戸は、上にレールがあり吊車でドアが吊られているのが一番スタンダードなタイプになります。(下にレールがあり、上にレールがない場合は、今回引き戸のメンテナンスとは異なります)

こちらが吊車です。

ドアの左右の側面から差し込んで取りついています。
フルハイトドアのガラスが入っていないフラットなドアで天井高が2.4mの場合、ドアの重さは大体18キロあります。この2つのパーツがドアを上から支えています。
確かに負荷がかかりそうですね。

 

どんな風に吊車は壊れるのか?

これはお客様からいただいた破損写真です。
吊り車の一部が破損しているケースで、これによりドアの開閉がスムーズに行えなくなってしまいます。

こういった場合には、吊り車の交換を行えば元通りに開閉することができます。

吊車を交換するには

まずはこちらの動画をご覧ください。

 

いかがでしたでしょうか?
こちらのドアは、実は当社の中で一番巾広のモンスターという引き戸を当社の男性社員が一人で交換しています。
一般的なドアはこれより約半分くらいのドア巾になりますので、もう少し楽な作業になると思います。

下記に交換手順のポイントをまとめました。

 

交換手順のポイント

① 吊り車を外します。
吊り車に扉の荷重が掛からないように扉を少し持ち上げると引き抜きやすくなります。

 

②扉を外します。
扉を体に密着させ、少し斜めにしながら持ち上げて、床のガイドから引き抜いてください。
この時、天井や床に擦らないように気を付けてください。

 

③トリガーを外す
交換後も同じ位置に取り付ける為、外した後はマスキングテープなどで取付位置をマークすると◎。

 

④ストッパーを外す
ストッパーはアウトセット仕様のみについているので、それ以外の仕様ではこの作業は不要です。
レールの端に付いているストッパーのネジを抜き取ってください。
ネジは交換後に使うため、無くさないようにしてください。

 

⑤レールを外します。
クロスが切れたり、ヨレることを防ぐ為、レールを溝からゆっくり真下に引き抜いてください。

 

⑥吊り車の交換
レール内のストッパーや吊り車を抜き取ってください。
この時、交換後の吊り車の取付けも同じ向きになる為、向きを変えないように注意してください。

新しい吊り車セットを、先ほどと同じ向きでレールにいれてください。

 

⑦レールを取り付ける
レール内の部材が落ちないように注意してレールを取り付けてください。
この時、必ず抜いた時と同じ向きで入れて下ください。逆向きにすると正常に動きません。

 

⑧ストッパーを固定する
アウトセット仕様のみの作業です。
先ほど取り外したものを取り付け直してください。

 

⑨トリガーを付ける
トリガーを取り付ける為の取付部材をセットしてください。
矢印の向きとトリガーの矢印が同じ向きになるよう注意してください。
※トリガーの取り付け部材や、トリガーの形はご購入された年代によって異なります。

矢印が外側に向くように取り付けてください。
逆向きにすると正常に動きません。

 

⑩扉を吊り込む
扉を体に密着させ、少し斜めにしながら持ち上げて、床にあるガイドに溝を差し込めたら、扉を垂直に起こしてください。

吊り車を扉にカチっと音がするまで差し込んでください。
吊り車が最後まで入っていないと、使用中に外れる恐れがあります。
※取り外し時と同じように、扉を少し持ち上げると差し込みやすくなります。

最後に開け閉めの動作に問題がないか確認してください。

これで交換完了です!

最後に

毎日何度も開閉するドアなので、不具合があるとストレスを感じてしまうと思います。
この機会に、ご自宅の引き戸点検を行ってみてはいかがでしょうか。
開閉で気になる点がありましたらコチラのお問い合わせフォームよりご連絡ください。

 

 

↓この記事を書いたのは

ユーザー様お問い合わせ窓口 笹尾


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↓この記事を書いている会社は

フルハイトドアのKAMIYA

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