家具販売経験者が伝える、入金前に必ず確認したい盲点【ソファの選び方前編】
- 2022.05.31
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納品先の建物について店員は100%把握できていない
お部屋の印象を大きく左右するソファ。私が家具を販売していた経験の中で、お客様が最も検討に時間をかける商品がソファだった印象です。デザインから生地まで多様なバリエーションがあるため、ワクワクする反面、選ぶことにとても労力が必要となります。デザイン・金額・納期など確認するべき事項はたくさんありますが、、、もう1つ必ず最初に確認しておきたいことがあります!
商品が梱包された状態のサイズと搬入経路を確認する
室内のソファ設置エリアの広さに加えて、納品時の梱包された商品のサイズ、そして搬入経路の導線と広さの確認が必ず必要です!!納品時はソファ実物の大きさに加えて、梱包がされているため二回り程大きいサイズとなっています。納品日当日に搬入経路にソファが入らないことが判明し納品できないケースがあるので要注意です。確認するべき搬入経路は大きく分けて以下の5点。搬入経路をメジャーで図った写真を店員さんに確認してもらえば、スムーズ且つ確実に進めることができます。特に注文住宅はイレギュラーな構造になっていることもあるので、しっかり店員さんと認識を合わせることが重要です。
・玄関の幅
・通路の幅
・エレベーターの幅と奥行き
・階段の幅(狭いことが多い、曲がり角を曲がり切るスペースが足りない)
・お部屋入り口の幅(狭いことが多い、日本の住宅の特徴)
ブランドによっては購入前に搬入調査を行うところもありますので、ご不安な場合は必ず搬入調査を実施することをおすすめします。調査自体は、配送業者にて搬入経路を測って確認するのみなので30分程度で完了する場合がほとんどです。
※海外ブランド等のスリーシーター(3人掛け用)程の大きさがあるソファの場合は、リビングの窓(2階以上の場合はクレーンで釣り上げて)搬入する場合もあります。
↓下記にソファの種類を8点まとめてみました!ブランドによってサイズが異なります↓
(1)ワンシーターソファ
1人掛け用のソファ。どのデザインも一般的に座れる面積は1人分ですが、クッションの膨らみ等の関係で横幅や奥行きのサイズ感が異なります。リモートワークが多くなってきている今、ホームオフィス用にご検討される方も。
https://www.arflex.co.jp/products/detail/BOURG_LOUNGE
W77 x D78 x H75 / SH45 cm
(2)ツーシーターソファ
2人掛け用のソファ。1番使いやすいサイズ感です。
https://www.arflex.co.jp/products/detail/BOURG_LOUNGE
W138 x D78 x H75 / SH45 cm
(3)スリーシーターソファ
3人掛け用のソファ。デザインによっては(特に海外ブランド)4~5人座ることができることも。その場合は奥行きが深すぎることがあるため、背もたれと背中にクッションを挟んで座り心地を調整することができます。
https://www.arflex.co.jp/products/detail/BOURG_LOUNGE
(4)カウチソファ
座面が広く横たわることができる大きさ。別名でシェーズロングとも呼ばれます。下記画像のように横に長くなるパターンの他に、(5)の画像のように背もたれに垂直の向きで長さがあるタイプもあります。
https://www.hay-japan.com/category/SOFA/SOFA000005MS.html
W246.5×D95.5×H67 cm
(5)ローソファ
通常のソファよりも脚が短く高さが低いことが特徴。高さが低いことによってお部屋を広く見せることができます。
https://www.maruichi1950.jp/lineup/alba/
(6)フロアソファ
脚がなく、フロアに直に設置するタイプ。シンプルなものからデザイン性が高いものまで、振り幅の広いソファ。
https://www.ligne-roset.jp/products/products/living/sofa/TOGO/index.html
W131 x D102 x H70 / H38 cm
(7)コーナーソファ
L字型のソファ。壁に沿ってお部屋の角に設置することの他にも、ダイニングとリビングの空間を仕切る役割をすることもできます。
https://www.boconcept.com/ja-jp/amsterdam/4355165AA000954.html
W288 x D181 x H63 / H41 cm
(8)オットマン
椅子やソファーの前に置いて使う足の乗せ用のソファー。背もたれや腕置きがない独立したソファーのため、様々なシーンに活用することが可能で、不要な場合は除けることもできます。
https://gubi.com/not-found-page
W72 x D70 x H37 cm
ライフスタイルの変化に対応するために
家具の仕事をしていた時は、お客様ご希望の商品があっても搬入できないことが原因で泣く泣く購入を断念されてしまう方もいらっしゃいました。せっかく時間をかけてやっと見つけたお気に入りの家具を諦めなくてはいけないなんて、販売する側としてもとても残念な気持ちでした(;_;)(これらの経験から建物/住宅に興味を持つようになり、私がKAMIYAに入社するきっかけにもなりました!)
フルハイトドア®のメーカーであるKAMIYAではGRANDEという親子戸を提案しています。親子戸は左右に大きさの異なるドアが設置されていて、通常は大きいドアのみ使用し、必要に応じて小さいドアのロックを解除して開口口を大きくとれるドアのことを意味します。その機能性もあり通常は大きな金具がついていて、ゴツゴツとした見た目でお部屋に馴染みにくいデザインが多い印象です。一方でGRANDEはKAMIYAならではの「余計なものを排したフラットデザイン」となっています。(一般的な親子戸はこちら)
入居時の家具の搬入はもちろん、ライフスタイルの変化に応じてピアノや観葉植物が新たに加わったり、または年に数回のハウスクリーニングの機材の出し入れであったり、車いすを利用する時など、GRANDEは空間の邪魔をすることなく生活の変化の可能性を狭めることを防ぎます。
簡単にはなりますが、以上がソファのサイズについての注意点でした。少しでもソファ選びのご負担を減らすことができていたら嬉しいです!
余談 SPY×FAMILY見ていますか?
Netflixで話題になっていたアニメ「SPY x FAMILY」をなんとなく見ていたのですが、、、背景に描かれているインテリアたちが名作ばかりで驚きました!!!!セリフにはない、キャラクターたちの性格や嗜好が垣間見えて面白いです(^^)他にも今TBSの日曜劇場で放送している「マイファミリー」でも主人公の自宅のインテリアが高価なものばかりで、見ていて楽しいです。(そうなんです、、私はかなりのミーハーです、、笑)
次回の後編ではファブリックについてご紹介させていただきます!ここまでお読みいただきありがとうございました。