ドアでこんなに変わる?満足する家づくりに必要なリビングレイアウト
- 2023.05.10
- ✎ 家づくりのヒント
目次
進化を続けてきた日本の住宅
昭和初期頃までは土間と居間が隣接したコンパクトな住宅が多く、戦後復興期にはベビーブームも重なり戸数が一気に増加しました。その後高度経済成長期に入ると国民の生活水準は上昇し住宅の床面積はそれまでの2倍に、土間と居間は完全に分離し生活様式も変化していきました。しかしバブル崩壊後には住宅着工戸数がピーク時の半分以下まで減少。時代は量から質へと移り変わり、人々はモノではなくコトを求めるようになったのです。
家づくりで重視するのは「リビングルーム」
モノではなくコトを求めるようになった現代において、住宅を購入をする人が求めたのは広く明るいリビングでした。2010年に当社が行ったアンケートで「今の住宅に感じている不満」を聞いたところ、多くの人がリビングに不満を感じているということが判明しました。逆に言うと新築ではリビングに力を入れたいということがわかりますね。
昔と今のリビングルームの比較
1970年頃と現代のリビングルームを比較すると、これまでと比べて間取りが広くなっています。2000年以降はオープンキッチンが人気となり、リビング、ダイニング、キッチンが新しいカタチで一体となりました。これまでの住宅の進化の過程で土間と居間が完全に分離しましたが、近年になって再び家族が一体となれる空間が好まれるようになったことは興味深いですよね。
■1970年頃のリビングルーム
■2023年のダイニング&リビングルーム
フルハイトドア®が生み出す極上のリビング空間
さて、ここで今回のテーマであるリビングルームでフルハイトドア®を使った実例をテーマに分けてご覧いただきます。
1.ナチュラルなリビング
低彩度な優しいカラーでコーディネートされていて、とても落ち着きますね。木のテーブルを使っていて温もりを感じます。ソファーは今とても人気のあるカラー「グレージュカラー」を使っています。
2.木質感にこだわったリビング
テーブルだけではなく、天井や壁にも木目をふんだんに取り入れていますね。暖かみがある一方で差し色がないと全体がぼやけてしまうので、ソファーには濃いブラウンを使って空間を引き締めています。テレビの横にある観葉植物もポイントになっていますね。
3.素材にこだわったリビング
こちらのお部屋は石や光沢感のあるベロアなど、特徴的な素材のインテリアがゴージャスな雰囲気のあるリビングです。ヨーロピアンクラシックな小物が更に高級感を増し、品の良さを感じさせます。
4.ホワイトカラーを中心としたホテルライクなリビング
ホワイトのフローリングはお部屋全体が明るくなる効果があります。フローリングに合わせてお部屋のインテリアを無彩色でコーディネートするとホテルライクで落ち着いた印象に。ドアに合わせたスケルトン階段のブラックがお部屋のアクセントになっています。
ラグジュアリーなリビング空間
1.全面ガラスドアのリビングルーム
デザインテイストはシンプルモダンにラグジュアリーを入れたイメージのこちらのお部屋。床も壁も大理石貼りです。そして石という素材にとてもよく合うのがガラスなんですが、こちらのお宅ではフルハイトドアの「VETRO」が使われています。石やガラスを使いながらも、優しさもあってとても居心地のいいお部屋でした。その理由は自然の光をうまく取り入れていて、とても明るい空間づくりをしているからだと思います。
2.本牛革ドアのリビングルーム
パブリックスペースの玄関ホールは石・鉄・ガラスといった硬いイメージで統一しながら、みんなが集まるリビングに一歩足を踏み入れると温かみのある空間に仕上げることで、心地の良い空間になっています。その間を繋ぐドアには本牛革ドア「FiveQueens」が採用されています。上品なスムースレザー5頭の牝牛をふんだんに使った逸品で、長年使うことで色艶の経年変化を楽しむことができます。玄関ホールから見える象徴的なドアが高級感あふれるレザードアだと、お家全体の印象がワンランクアップしますね。
最新のドアでこんなに変わるリビング空間
コロナウイルスのパンデミックを経て、家族みんなでお家で過ごすことがすっかり定着しました。元々家族が集まる特別な空間だったリビングの在り方を改めて考える人が多くなっていますよね。そこでKAMIYAは、プラスワンリビングというコンセプトで、大切なリビングを更に満足な空間にするための特別なドアを作りました。
リビングは特別。おうち時間が増えてその理由を思い出した。
家づくりをする人の多くはリビングドアにこだわります。それは家族にとって特別な場所だから。KAMIYAは普通のガラス戸よりも特別なドアを用意しました。10年経っても「これにして良かった」と思って欲しいから。
KAMIYAのショールームでも「リビングのドアはちょっといいものを入れたい」という声が多いです。実は今回誕生したプラスワンリビングのドアは、人それぞれの価値観すなわち「自分らしさ」で選ぶドアなんです。一般的にリビングルームではみられない個性豊かなデザインのドアも、きちんと自分の好みや個性を意識して選べば、より自分らしい空間作りのお手伝いが出来るのではないかと考えました。そのような観点で選んだ3つのドアをプラスワンリビングコンセプトとしてご提案しています。
ドアでできる特別な憧れリビング
1.ハイエンドなリビングドア
プラスワンリビングの特別なドアを使うとお部屋がハイエンドな空間に変わります。例えばこちらのリビングルームですが、
このドアをプラスワンリビングシリーズのカエサルに変更してみると、、、
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一気に高級感が出ましたね。このドアは一般的なドアと比べて幅自体が大きく設計されいるのですが、ガラスをドアに組み込まずに両サイドに配置することで、より堂々と大きく感じられるんです。さらに高級感を感じさせるのがハンドルの部分。通常ドアはレバーハンドルがついていますよね。ところがこのドアはレバーではなく大型のバーハンドルなんです。ドアを変えるだけでもリビングがこんなにランクアップするのは特別な個性のあるドアだからなんです。
2.和モダンテイストのドア
次は一般的な木製ドアを和のテイストを感じるモダンな格子戸「Zenstyle」に変えてみます。
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突板の格子ドアに変わったことでお部屋がまるで高級旅館の離れのような、高級な雰囲気に変化します。
日本の伝統工芸である格子組デザインをオマージュして、現代風の和モダンスタイルにアレンジした室内ドアの開発にチャレンジして生まれたのが「Zenstyle」です。「静寂」そコンセプトに和のテイストにすることで日本人が好むより落ち着いてくつろげる空間を提案します。また格子には、人が自然に調和的で美しいと感じられる黄金比を用いたこともこだわりの1つです。
3.全面ガラスのドア
ここまでは木の持つ魅力を存分に活かしたドアをご紹介してきましたが、次は日本では珍しいフレームレスの全面ガラスドアです。
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このガラスドアは「VETRO」という商品です。木をふんだんに取り入れたお部屋がガラスを使うことによっておしゃれで洗練された空間に。フルガラスドアは工業デザイン先進国であるイタリアの邸宅で好んで使われています。ドイツやフランスなどでも人気がありますが、まだ日本ではあまり見ないですよね。実はこの金物も日本のものではなく、ドイツの金物を使っているんですよ。まさに憧れのリビングですね!
さて、3つの特別なリビングドアの空間をご覧いただきましたがいかがでしたでしょうか。皆様にドア1枚で劇的に空間が変わるということをお伝えしたかったのですが、ちょっとでも伝わっていたら嬉しいです。お部屋づくりにおいて多くの人が一番こだわるリビング空間。だからこそ間取りや家具だけでなくドアにもこだわってみてはいかがでしょうか。
最後に
フルハイトドアのショールームは4つの無人のショールームを含め、全国に11か所あります。ぜひお近くのショールームでフルハイトドアの世界を体験してみてください(^^)すべてのショールームは完全予約制のため来場の際には事前のご予約をお願いします。
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