イタリア人のおばあちゃん初めての日本!~後編~
- 2023.07.12
- ✎ 日本のOLになったイタリア女子
本当の日本料理を初めて食べました!
私は日本料理が大好きですから、おばあちゃんにもたくさん食べさせたかったです。
多分皆さんは驚くと思いますが、おばあちゃんはお箸を使うことがとても上手です!イタリアでもちょっとした日本料理と中華料理を食べてみた時、お箸をいつも使いたがっていました。実は安心のためフォークを日本まで持って来ました…カトラリーセットの箱ではなくて、いつも家のキッチンで使っているフォークでした!日本に着いてすぐの時は毎日鞄に入れて持ち歩いていましたが、後でお箸を使えることが分かったから、ホテルにフォークを置いていくようになりました。
日本で初めての晩ご飯の時はとても面白かったです。その時行ったレストランでは椅子のない床の席しかなかったですが、面白い経験になるかな?と思いました…でも家族の皆さんは長い飛行機での旅を終わったばかりだということを忘れしまいました!体のあちこちが痛かったので、快適な方法で座るために10分かかりました!(笑)
そして、驚いたことにおばあちゃんは全ての料理を食べてみました。いくつかの食べ物は食べられないだろうなと思いましたが、おばあちゃんの体には合わなそうな辛い物以外は、出てきた料理は全て食べてみました。そして何度も「美味しい、イタリアの料理ではないですが、美味しいです」と繰り返していました!ちょっと珍しい食べ物ですから、反応を見たくて海ぶどうも食べてみてもらったら…それもとても好きになったみたいです!
お好み焼きも食べに行きました!レストランに行って自分で料理を作ることは、おばあちゃんにとって初めての経験でした。作ってみたいかどうかを聞いてみましたが、「見るだけで大丈夫!」と答えました…確かにおばあちゃんは家族の晩ご飯の時は、いつも料理を作りますので、休みで旅行に来ている時くらいおばあちゃんも休みたかったですね!(笑)
実は選んだお好み焼きは広島風でしたから、自分たちで作るのではなくスタッフさんが作ってテーブルまで持ってきてくれました。他にもんじゃ焼きにも注文したのですが、とても久しぶりでしたから私は作り方を忘れてしまっていましたので、こっちもスタッフさんに作ってもらうよう頼みました…実際に自分で作った物はなかったですが、作るところを見るだけでもおばあちゃんにとってとても面白かったようです!
残念ながらおばあちゃんはラーメンのファンではないと分かりました。私は大好きですから本当に残念でした!
実はスープがあるものは、おばあちゃんはあまり食べたくなかったそうなんです。何日も経ってからその理由が分かりました。ラーメンの味は好きでしたが、お箸で麺を食べるのは難しかったからだそうです!お箸が上手でもちょっとしたことで難しいこともありますよね…
こちらは予想していた通り、日本のエビや魚のフライをとても気に入ってくれました。イタリアの揚げ物とは材料はちょっと違いますので味が変わりますが、日本の作り方を喜んで、何回も「美味しい!」「新鮮」と言っていました!
イタリアで日本のお菓子を食べるチャンスがなかったので、今回は少なくても是非おばあちゃんに食べさせたかったです。まずあんことカスタードのたい焼きを食べてみました。両方同じくらい気に入りましたから、どちらが一番好きかは選べなかったです。抹茶を食べさせたかったですが、苦い物はあまり好きじゃないのでちょっと困っていました。でも幸運にも抹茶のソフトクリームを見つけました!そのままで二苦味は少し弱くなりますので、楽に食べました。でも残念ながらみたらし団子はあまり好きじゃなかったです…味がダメだったのではなくモチモチした食感が苦手だったみたいです。
スーパーへ行った時には、ついに日本の人参を見せることができました。イタリアでは日本のように大きい人参はありません!自分の目で見ても、中々信じられなかったです。私は同じく大根の大きさについてもおばあちゃんに話したことがありましたが、反応は「イタリアでも似ている野菜がありますよ」でした。私は何回も「サイズは違います。腕くらいのサイズです」と言っても、信じてもらえなかったです。でも日本で大根の本物を見たら「ええっ!何それ!?」と聞きました…やっと冗談ではなかったとわかってもらえました!(笑)野菜の大きさは初めて日本に来た時、私がとてもびっくりしてたことでしたので、おばあちゃんの反応を本当に見たかったです。
~気に入った食べ物のTOP3~
- フィッシュフライ(海老と魚の新鮮さをとても喜んで味わいました)
- お好み焼き(自分の席で料理を作れるのは面白かったです)
- 焼き鳥(あるレストランで初めて鳥の皮揚げを食べました。特にそれが気に入っていっぱい食べていました!)
まとめ
日本についてのおばあちゃんの印象はとても良かったです。
人々の優しさに触れてとても嬉しかったそうです。会話はほとんどできなくても、皆さんはおばあちゃんに優しかったし、とても助かりましたので、本当に感謝しました。日本語はイタリア人にとって難しいので、短い言葉でもなかなか覚えにくいですが、おばあちゃんは「こんにちは」や「ありがとう」など覚えるように頑張りました!店に入ったら必ず挨拶したかったです!
おばあちゃんがとても面白がっていたのは、お店に入ったら、店員さんが色々話しかけてくることです。多分皆さんは慣れていますので、あまり感じないと思いますが、日本ではどこでもお店に入ると店員さんが色々な話をします。例えば、払う時店員はレジ袋が欲しいかどうか聞いたり、ポイントカードを持っているかどうか確認したり、「〇〇円のお預かりです」ともらったお金の金額を言ったり、「〇〇円のお返しです」とおつりをどのぐらいになると言ったりします。確かにイタリアでも似ていることを言いますが、日本語の敬語で文章は長くなるので、ひとりで会話をしているみたいに見えるんです!特にレストランで「お待たせいたしました」や「ごゆっくりどうぞ」などを聞いたら、何回もおばちゃんは私に「何て答えたらいいですか?」聞きましたが、「ありがとう」という感謝以外に言うことがあまりないですね。(笑)
色々な面白い出会いもしました!例えば鎌倉市のお寺の中にあるお店では突然リスが現れました!最初はぬいぐるみと思いましたが、動きましたので、とてもびっくりしてしまいました!また、別の日には公園の池の近くにいるお子さんがヘビを捕まえることを見ました!東京でヘビを見つけることは知りませんでした。
また、おばあちゃんには何回も日本では面白いペットが多いと伝えていましたが、日本に来た時に実際に見せてあげられるかどうか心配でした。特にかわいい服を着ている犬の写真を何回も見せていたので見せたかったのですが、ついにおばあちゃんが自分の目で見る日がやってきました!
私はサングラスをしているプードルを見つけて、おばちゃんに見て見てと言いましたが、おばあちゃんが見たときはもう犬は反対側に向きましたので、サングラスはもう見えませんでした。おばあちゃんは私のいう事を信じてくれなかったので、犬が私達の方を向くまで一分ぐらいそこに止まって待ちましたがついにその時が来ました!
振り返った犬のサングラス姿を見て、おばあちゃんはすごく笑いました!
今は日本のペットがオシャレだと言ったら、ちゃんと信じてくれますよ!
~おばあちゃんが日本で驚いたことのトップ3~
- どこでもある清潔さ(道にゴミやタバコの吸い殻がありません)。
- 学生は高校まで制服を着ることに驚きましたが、とても好きでした。
- 子供たちがとても独立しています。(それですごくかわいいです!)
イタリアでは、中学生くらいまでは子供だけで出かけることはありません。通学も必ず親が送り迎えをします。
まして、一人で電車に乗ることはまずありません。
でも日本では小学生のお子さんもひとりで電車に乗って通学したり、友達同士で遊んでいたりするのをよく見かけます!
少し心配な気持ちとた楽しそうな元気なお子さんたちを見て可愛いと微笑ましく気持ちがどちらもあったと思います。
この旅行はちょっと疲れたとは思いますが、おばあちゃんは本当に楽しんだと思いました!
でも家に帰った一週間後に、まだ足が痛いとも言われました!(笑)
でも実際にたくさんのものを見せて色々な経験をしてもらえたので、本当に嬉しいです!
このブログは面白かったら、嬉しいです!
Ciao!
◆イタリア人のおばあちゃん初めての日本!~前編~◆
FRANCESCA BALDUZZI
フランチェスカ・バルドゥッツィ
イタリア・ラヴェンナ出身
国立ヴェネツィア大学卒