第4回 「 展示会場だけじゃない!フォーリサローネの魅力について」ミラノサローネ2024リポート

KAMIYAが独自の視点でお伝えする世界最大のインテリアとデザインの祭典「ミラノサローネ2024」。

第4回は、Rho Fiera Milano(ロー・フィエラミラノ)の会場を離れ、周辺で開催しているFuori Salone(フォーリサローネ)の魅力についてご紹介します。

『フォーリサローネ』では何が見れるの?

フォーリサローネはミラノサローネの開催期間中と同時に行われ、毎年、様々な企業やクリエイターがそれぞれ工夫を凝らしたインスタレーションや作品や新商品の発表を行い、世界中から訪れる人々へのアピールの場として活用されています。

 

出展の条件は、ミラノ市中で開催されていれば特に制限はありません。展示会場では表現できない、建物やその空間を活かした展示や、各ブランドの個性が表れていてとても興味をそそられます。

この期間中をミラノデザインウィークと言い、デザインの祭典とも呼ばれています。ミラノの街がデザインに溢れかえっていて、街を歩けば何かに出会えるそんな雰囲気があります。今回限られた時間の中で様々なブランドを回ってきましたが、その中で印象的だったブランドをご紹介します。

 

PORSCHE(ポルシェ)

ブレラ地区に出展していたポルシェは、さすが知名度が高いブランドだけあり、会場に入るのに行列が出来ていました。

中に入るとそこには、赤いポルシェ911がありました。

このポルシェは現存する最古のポルシェで、シートが千鳥格子のペピータ柄でした。

とてもおしゃれ!

そして室内ブースでは、このポルシェのシートと同じペピータ柄のイームズチェアや他のチェアが全部で3つ展示されており、記念として限定発売されていました。

品の良いイームズチェアです。

そして、会場内のトイレにもペピータ柄発見!

可愛くて、粋な感じです。

 

そして、会場を出る前に配られていた物が・・・
それは、会場にも飾られていた写真のA1サイズポスターでした。

 

とてもおしゃれなポスター2点をいただきました。

運がよければ、フォーリサローネでも戦利品を入手することが出来るんですよ。
キレイに持ち帰るのが大変でしたが、何とか折れたり切れたりせず持ち帰り、ショールームにあるガレリアに飾ってみました。

ドアの色とマッチしていて、とても良い感じです。あの限定品のイームズチェアがあったらもっと良いですね!
良い記念品をいただきました。

 

Grand Seiko(グランドセイコー)

たまたま歩いていて見つけたグランドセイコー。ブレラ地区に出展していました。

 

中に入るとこの様なインスタレーションが。

小道の先には、たくさんモニターがある空間にたどり着き、そこで映像が流れていました。

そして、最後の締めくくりは。

欲しくなってしまう演出です。

 

PAOLA LENTI(パオラレンティ)

パオラレンティは、デルガノというミラノの中心部から少し北へ離れた場所に出展していました。

ミラノに旗艦店をオープンしたそうで、そのお披露目の日をミラノデザインウィークに合わせたそうです。
会場はゆったりとしていて、さすがアウトドア家具ブランドの良さが十分に味わえました。

今回、パオラレンティはnendoの佐藤オオキ氏とコラボしており、「Hana-arashi」というインスタレーションをしていました。

パオラレンティらしい色調で、まるで日本の折り紙が宙を舞っているような空間です。

 

そして、本当にたまたま佐藤オオキ氏を発見!

ちょっとラッキーでした。(とても背の高い方でした)

インテリアの展示も充実していて、他のエリアからちょっと離れていましたが、来た甲斐がありました。

 

BENTLEY(ベントレー)

ベントレーとブガッティは同じ敷地内で展示が行われていました。まずは、ベントレーから。

こちらも高級ブランドだけあって入場には登録が必要で、大きなバックを持っている場合は受付で預かってもらうシステムでした。エレベーターで確か5階?にあがり、BENTLEY HOMEの展示がフロアー全体に広がっていました。

中に入ると、今年のトレンドカラー「テラコッタ」を使ったインテリア。

広い空間に様々なインテリアがありましたが、どれも高級感溢れる展示ばかりでした。

 

 

そしてここで私事の事件が・・・
実は、ベントレーでトイレを拝借したのですが、そこに携帯を忘れてしまったのです。
こちらを出てすぐに気が付き戻りました。2つの入場関門を無事突破し、使用したトイレへ向かいました。(1つ目の関門では私のへたくそな英語が通じず、並んでいた金髪の女性が入り口に立っていたスタッフの方へ説明してくれました笑)
トイレへ入る手前の部屋では、ちょうど会議が始まってしまい部屋には入れないとの事。携帯を忘れたのでと説明してもダメでトイレにはたどりつけなかったのですが、別の近くにいたスタッフの方へ声を掛けたら、何と、携帯を預かってくれていたのです!
さすが高級ブランドだけあり客層が違うんだな~と思い、日本の様な治安の良さをイタリアで感じた一幕でした。

 

BUGATTI(ブガッティ)

ブガッティは、ベントレーのある建物の1階のピロティに7億円もする車の展示がお出迎え。

車の知識がない私はどこがそんなに高いのか、もはやその価値がわかりません(笑) ただ、かっこいい事だけはわかりました!

そして、その奥の庭には平屋の建物があり、BUGATTI HOMEがありました。

 

こちらは、メタリックカラーの天井と革張りの家具、ガラステーブルとのバランスに、車と同じ流線形のデザインとのバランスがとても素晴らしく、高級感ある見事な空間でした。

 

少し近未来感がありつつ、温かみも感じる色調です。

スパイ映画のワンシーンに出て来そうなお部屋でした。

 

BOTTEGA VENETA(ボッテガ・ヴェネタ)

最後は、ボッテガ・ヴェネタです。
実は事前にフォーリサローネに出展しているということはわからなかったのですが、イタリアへ到着した後に出展していることを知り、すぐにネットで予約。その時にはその日の2日後しか空いておらず予定を調整し行く事に。もう少し気が付くのが遅かったら見る事は出来なかったと思います。

ボッテガ・ヴェネタは毎年フォーリサローネに出展しているわけではなく、今年はCassina(カッシーナ)と、3大建築家であるル・コルビジェ財団とコラボして「ON THE ROCKS」というインスタレーションを行っていました。

こちらも、入口は入場制限がされており、入口向かって左側は予約した人、右側は当日予約の人が並んでおり、当日の列はかなりの列で予約していたので、スムーズに入場出来ました。

フォーリサローネに行く場合は、なるべく事前に調べて予約した方が効率よく見れるのでおすすめです。

 

入口を入ると、暗くて広い空間があり、ここではル・コルビジェが設計した「LC14 タブレカバノン」という、非常にシンプルな木製スツールと、ボッテガ・ヴェネタ製の革のイントレチャートをあしらった特別仕様のスツールが山の様に組みあがった展示がそこにはありました。

木製がカッシーナ LC14タブレカバノン

 

ボッテガ・ヴェネタ製の限定品 LC14タブレカバノン

 

限定品の証 シリアルコード

 

実は、ボッテガ・ヴェネタHOME的な物があるのかと期待したら、そうではなかった・・・

ちょっと残念な気もしましたが、めったに出展しないボッテガ・ヴェネタの展示を見る事が出来たので良しとしました。

おまけ

ボッテガ・ヴェネタの店舗に展示されていたLC14タブレカバノン

 

まだまだ伝えきれてはおりませんが、ミラノの街を散策しながら楽しめるミラノデザインウィーク。
少しは、街の雰囲気やイベントの様子を感じていただけましたか?
街を行きかう人たちもお洒落だなーと感じる1週間でした。(特にご老人たちがおしゃれでした)

インテリア好きの方や、デザインに興味ある方は一度訪れてみるのも良いのではないでしょうか?

 

ミラノサローネ2024の記事はこちら↓↓↓

第1回 ミラノサローネ2024最新情報!

第2回 「注目の家具ブランド7選」ミラノサローネ2024リポート

第3回 「 独自の世界観とインテリアで魅了するファッションブランド5選」ミラノサローネ2024リポート

第4回 「 展示会場だけじゃない!フォーリサローネの魅力について」ミラノサローネ2024リポート(この記事)

第5回 「 高級感を演出するインテリアと素材5選」ミラノサローネ2024リポート

第6回 「ミラノサローネから見る今年のトレンドカラー」ミラノサローネ2024リポート

第7回 「2024年注目のインテリア『ソファ』」ミラノサローネ2024リポート

 

↓この記事を書いたのは

フルハイトドア🄬
横浜ショールーム店長
浅井摂子

 

 

TOP