第8回 「暮らしを快適にする収納のヒント」 ミラノサローネ2024リポート

KAMIYAが独自の視点でお伝えする世界最大のインテリアとデザインの祭典「ミラノサローネ2024」。

第8回は、暮らしを快適にする機能的な収納のヒントと、ミラノサローネで見つけた最先端の収納をご紹介します。

ミラノサローネで見つけた最先端の収納を紹介

ミラノサローネでは、様々な住空間のヒントが満載です。今回は、住空間で重要な役割を担う収納に注目し、インテリアデザイン最先端の収納を5つのカテゴリに分けてお伝えします。

1.オープンシェルフ

見せる収納において、シェルフは欠かせない存在です。壁面全体にシェルフを設置する手法は以前から見られますが、今回のミラノサローネで目を引いたのは、シェルフを巧みに使って空間を緩やかに仕切る方法です。視線を程よく遮りながら、抜け感も演出するこの手法は、日本の住空間にも取り入れやすいですね。

【壁面タイプ】
Bugatti Home

 

Cassina

 

MAGIS

 

【間仕切タイプ】
LEMA

 

porro

 

arflex

 

2.ちょいみせ収納

これまでになかったのが、こちらの「ちょい見せ収納」です。これまで、隠すか見せるかの二択だった収納に、新しい選択肢が生まれました。例えば、お気に入りの食器はあえて見せて、生活感の出るものは扉の奥に隠す。そんな使い分けを可能にするのが、この「ちょい見せ収納」です。見せる収納のディスプレイ性と、隠す収納の整理整頓された印象を両立できる、そんな使い方ができる収納です。

新しい発想 ちょい見せ収納

 

 

扉が天井まであるトール型タイプ

 

カウンタータイプ

 

3.ガラスアルミフレーム

思わず「カッコイイ!」と声に出してしまう、洗練されたデザインのガラスのアルミフレーム収納。ミニマルな暮らしを目指す方にとって、この収納はまさに理想的です。扉などで完全に隠してしまう収納とは違い、この収納ならいつでも中身が見えるので、何がどこにあるのか常に把握できます。大切なものを埃から守りながら、お気に入りを眺めて暮らす、心ときめく毎日を送れるそんな収納です。

LINE GIANSER

 

porro

 

porro

 

4.革張り収納

革張りの収納。それは、贅沢という名の空間演出。収納という役割を超え、空間の主役となるほどの存在感を放ちます。上品な佇まいはもちろんのこと、革張りのソファとの相性も抜群。上質な革という素材がもたらす豊かな質感は、空間をさらに格調高く仕上げるでしょう。

扉の裏側も革張りのリブ仕上げの壁面収納

 

中央のパネル部分のみ革仕上げのオープンシェルフ

革の切り替えがデザインされている壁面収納

 

5.照明

これまでご紹介した収納をご覧いただければお分かりになると思いますが、美しい収納を目指すなら、照明計画は欠かせません。単に物をしまうだけの場所だった収納スペースも、適切な照明を配置することで、たちまち魅力的な見せる空間へと生まれ変わります。収納を美しく保つためにも、収納計画と照明計画はセットで考えることをお勧めします。

 

棚の取付元がカーブを描いていてそこにライン照明が配置

 

収納内に照明があると探しやすくなるメリットも

 

オープンシェルフも光に照らされると全てオブジェの様

 

 

いかがでしたでしょうか?
憧れの「見せる収納」から、物を隠しながらも空間を上質に見せるヒントまで、様々な収納アイデアをご紹介いたしました。これから収納計画を検討される方はもちろんのこと、既にお使いの収納をもっと素敵にしたいとお考えの方にも、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

 

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第8回「暮らしを快適にする収納のヒント」 ミラノサローネ2024リポート(この記事)

 

↓この記事を書いたのは

フルハイトドア🄬
横浜ショールーム店長
浅井摂子

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