第9回「世界で注目されている日本ブランドと日本人デザイナー」 ミラノサローネ2024リポート

KAMIYAが独自の視点でお伝えする世界最大のインテリアとデザインの祭典「ミラノサローネ2024」。

第9回は、ミラノサローネやフォーリサローネで注目されていた日本ブランドと世界で評価されている日本人デザイナーをご紹介します。

 

2024年のミラノサローネでは、世界に向けて日本のデザインや技術を発信している日本企業がありました。その中でも注目を集めたブランドをいくつかご紹介します。

 

世界に挑戦している日本企業

1.karimoku(カリモク)

2010年からミラノサローネに出展している日本の老舗家具メーカーのカリモク。今年は4つの展示会場に出展し、多くの来場者が会場に足を運んでいました。本会場のローフィエラでは、「空間から考える家具」をテーマとするKarimoku Case の家具が展示されていました。会場内の照明はやや落とし気味で、カリモクの家具が持つ自然との調和が伝わる展示でした。

展示ブース入口
日本のデザインを感じられる井桁風のオブジェ
ライティングも少し暗めで落ち着く空間

 

URL:https://www.karimoku.co.jp/index.cgi?mode=press_detail&key=100

 

 

2.TIME&STYLE(タイム&スタイル)

TIME&STYLEは1992年に設立された日本の家具ブランドです。日本の伝統と現代のデザインを融合させた独自のスタイルで、たくさんの来場者が会場におりました。日本の美意識がどの様に理解されるのか、とても評価が気になるブランドです。

 

店舗内はかなり広く人もにぎわっていました

 

新作の畳を用いたモジュール家具「Stone Garden」

 

URL:https://www.timeandstyle.com/jp/time-style-new-products-2024-exhibition/

 

3.Ritzwell(リッツウェル)

1992年創業の福岡が拠点の家具ブランドで、イタリアのミラノに海外支店があり世界各国に販売網を展開している日本企業です。リッツウェルも同じく、本会場のローフィエラで出展していました。

展示会場壁面

 

落ち着きのある家具の展示が見られました

 

URL:https://www.ritzwell.com/en/whats_new_page_54.php

 

4.マルニ木工

デザイナーの深澤直人氏によるアップデートした「HIROSHIMA」のダイニングセットをはじめ、世界的デザイナーとコラボレーションした家具が本会場のローフィエラで展示されていました。

人がいる奥にあるダイニングテーブルが「HIROSHIMA」

 

URL:https://www.maruni.com/jp/topics/post-46687.html

 

5.NAGANO INTERIOR(ナガノインテリア)

創業78年の木製家具ブランドのナガノインテリア。今年初めてミラノサローネに出展しました。こちらも本会場であるローフィエラで日本が誇るスタンダード家具を世界に紹介していました。

 

明るく目を引く展示

 

URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000110851.html
URL:https://www.nagano-interior.co.jp/news/nagano-interior-salone-del-mobile-milano-2024/

 

 

6.Grand Seiko(グランドセイコー)

グランドセイコーはフォーリサローネのブレア地区にひっそりと展示があり、公式サイトを見てもどこにも情報がなく、たまたま見つけたブースでした。
グランドセイコーの世界観を感じられるインスタレーションで、あとから調べたらほとんど発表がなかったので、とても貴重なブースに出会い、得した気分になりました。

一見わからなかった入口付近の様子

 

木立の中に入っていくインスタレーション 世界観に引き込まれます

 

 

 

ミラノサローネで活躍している日本人デザイナー

次にデザイン界を代表する日本人デザイナーをご紹介します。
ミラノサローネをはじめとする国際的な舞台で活躍しているデザイナーで、その作品は、共通してシンプルで機能的なデザインを追求しており、世界のデザインシーンに大きな影響を与えています。

 

佐藤オオキ

世界的に活躍するデザインオフィス「nendo(ネンド)」の代表。

引用:nendo

素材の持つ美しさを最大限に引き出すことを特徴としながら、遊び心のあるデザインを追求しているデザイナーです。
2024年のフォーリサローネでは、nendoとアウトドアファニチャーブランドのパオラレンティとコラボレーションし、「Hana-arashi(花嵐)」コレクションを発表していました。

 

花嵐の中に入っていくような空間

パオラレンティコラボ花嵐 https://www.nendo.jp/jp/works/hana-arashi/

 

 

深澤直人

無印良品のアドバイザーもしているプロダクトデザイナー。

引用:NAOTO FUKASAWA DESIGN

 

シンプルで無駄のないデザインは日常に溶け込み、使う人の心に安らぎを与えるような、温かみのあるのが特徴です。
ミラノサローネでは、マルニ木工の「HIROSHIMA」や、KAMIYAのイベントでもご紹介したMAGIS(マジス)の壁掛け時計のデザインなどを手掛けていて、私も好きなデザイナーの一人です。

 

引用:マルニ木工 「HIROSHIMA」

 

MAGISの家のカタチをした「CU-CLOCK」とシンプルな「TEMPO」は深澤直人デザイン

 

 

いかがでしたでしょうか?
世界で活躍している日本の企業や日本人デザイナーは、今回ご紹介した以外にもまだまだあります。
また、2025年のミラノサローネに出展している日本企業を応援しつつ、ご紹介いたします。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

 

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第2回 「注目の家具ブランド7選」ミラノサローネ2024リポート

第3回 「 独自の世界観とインテリアで魅了するファッションブランド5選」ミラノサローネ2024リポート

第4回 「 展示会場だけじゃない!フォーリサローネの魅力について」ミラノサローネ2024リポート

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第9回「世界で注目されている日本ブランドと日本人デザイナー」 ミラノサローネ2024リポート(この記事)

 

↓この記事を書いたのは

フルハイトドア🄬
横浜ショールーム店長
浅井摂子

 

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