住んでみて驚いた、イタリアと日本の住宅の3つの違い!
- 2025.07.04
- ✎ 定期メルマガ > 日本のOLになったイタリア女子
日本で新しい体験をつくり続けるイタリア人OLフランチェスカのブログです。
日本に住んでいることで日本とイタリアの家については色々な違いがあると気付きました。このブログでは一番驚いた3点について紹介したいと思います。
暖房のためにラジエーターを使わないのですか?
この違いに最初に気付いたのは、日本に住み始めて一ヶ月以上経ってからでした。初めて日本に来た時は10月でしたのでまだ気温が暖かったです。でも少しずつ毎日の気温は下がってきて、ふと思ったんです。「ラジエーターはどこにあるのでしょう??」と。「ラジエーター」は、壁に掛けられているパネルの中の温水パイプの輻射熱で部屋を暖める暖房器具です。寒くなるまでは要らない物ですが、日本では私のアパート以外でもラジエーターをどこでも見ませんでしたので、日本ではあまり使わない物だと分かりました。
イタリアなら家に必ず付いています。冬がそれほど寒くない南部でも、念のためにラジエーターがあります。床暖房も人気ですが、金額が高いためラジエーターより採用数は少ないです。日本ではラジエーターではなく、エアコンや、ファンヒーターなどの持ち運びができるタイプが多いと聞いたので、本当に驚きました。

各部屋にラジエーターを掛けてありますので、スイッチを入れると家中ほぼ均一に暖まります。各部屋のサイズや窓の大きさによって多少違う可能性がありますが、寒い部屋がありません。代わりに日本の多くの家では各部屋の暖房器具を付けないと全部の部屋は暖かくなりません。日本に住んで最初の冬は本当に大変でした。他の部屋は寒すぎましたので、私の部屋から出たくなかったです!
和風の家ならラジエーターを使うことが難しいので、こたつやファンヒーターなどが一般だったと知っていましたが、新築の洋風の家でもラジエーターを使わないことにびっくりしてしまいました。こたつの人気がある理由は気持ちが良いからと思いました。でも家が寒くならないように本当に大切な暖房器具ですね!イタリアではこたつと似ている暖房器具がなかったですが、私はラジエーターのとなりに座ることが大好きでした。
ラジエーターのデザインはバリエーションが多くて、家のインテリアと合わせることもできます。一般のデザインはシンプルなパイプで作った物ですが、歴史がある商品なら、特別な形もたくさんがあります!

スペースがない時、ベッドはどうしますか?
日本では布団を使うことが世界的に知られています。しかし、日本に来る前は、布団を使う理由が部屋のスペースの使い方と深く関係しているとは気づいていませんでした。日本の家はそれほど広くないこともあるので、布団なら使わない時には簡単に片づけることができて便利です。
イタリアのベッドは、たたむことが出来ないので、利用可能なスペースを最適化するための色々な解決策があります。例えばよくベッドを他の家具と組み合わせます。人気の組み合わせはベッド+机、またはベッド+クローゼットです。ロフトベッドの下に机を置くことが日本でもあるかもしれませんが、イタリアでは面白いコンビネーションもあります。子供頃の友達はロフトベッドの下に机がありましたが、ベッドに登るために段付きはしごではなくて、階段がありました。面白いことは階段のステップが引き出しまたはクローゼットで作ってありました。子供にとって楽しい形状でありながら、機能的でもありました。

このような組み合わせは子供部屋のために人気ですが、大人のためにも便利です。例えばワンルームマンションの場合はベッドと本棚を組み合わせることで部屋のパーティーションもできるし、機能的も便利です。確かに、狭い部屋があっても、友達はロフトダブルベッドの下にウォークインクローゼットを作りました!
換気口がこんなにたくさん必要ですか?
日本のアパートに住み始めてすぐ気になったことは換気口でした…本当にたくさんありました!驚いたことに玄関ドアにもありました。こんなにたくさんある理由がよく分からなくて、虫が入ることが心配で全ての換気口を閉めました。でもその後は友達に相談して、換気口は家を良好な状態に保つための基本的なツールだし、可能な限り開いたままにしておく必要があると分かりました。※ちなみに日本の換気扇(キッチン用)と換気口は別のものです。換気扇はキッチンのにおいや煙などの排気のためのもの、換気口は通気のためのものです。

イタリアでは日本より湿気が少ないので家を建てる時、別の建築ルールがあります。イタリアなら料理をするためのコンロやオーブンがある部屋または給湯器がある部屋だけに換気扇が必須です。ガス漏れの際に人々の安全を確保したり、料理する時の臭いを消散させたりするために必要です。他の部屋では、窓があれば、換気口が必要ではありません。洗面所の場合は窓があれば必須ではないですが、ほとんど付けてあります。この部屋に湿気が貯まる可能性が高いのでカビの問題を起こらないように換気口が大切です。
確かに換気口の違いは、小さいことのようですが、実はイタリアと日本の天気の違いを反映していますので、面白いと思います。
自分の国以外の国に引越しすると、日常生活の中で多くの違いに気付きます。日本の家とイタリアの家にこの3つの違いがあると知っていましたか?
このブログが面白かったら嬉しいです!
Ciao!
FRANCESCA
フランチェスカ
イタリア・ラヴェンナ出身
国立ヴェネツィア大学卒