「最近クローゼットが開閉しにくい」その不便さ、実はドライバー1本で解消できます!

 

クローゼットドアはちょっとしたメンテナンスで快適な状態を長く保つことができます。

家にいる時間が長い今だからこそ、少しお手入れしてみませんか?

 

長い年月使用するドアは、メンテナンスを行うことでスムーズな動作を保てます

クローゼットドアは、長い年数、毎日何度も開閉します。
そのため年数を重ねると、動きが悪くなったり、開閉しにくくなる時があります。
そんな時は、工務店さんを呼ばなくても自分でメンテナンスをすることで、不便さを解消できる場合があります。

コロナ前と比べて家にいる時間が長くなった今こそチャンスです。
お家時間を使ってちょっとお手入れしてみませんか?

 

1.折れ戸の種類は大きく2つ

 

1つは固定折れ戸。扉が枠側に固定されていて開閉がスムーズにできるタイプです。
もう1つはフリー折れ戸。レールが上下についていて、ドアが右にも左にも動いて開閉できます。

固定折れ戸(上吊式)

 フリー折れ戸(上吊+床レール式)

2.3年以上使っているとこんなことが・・・

使いはじめた頃は問題なく開閉できていたのに、長く使っているうちに下の図のようにドア同士がぶつかって開閉しにくくなる事があります。
これは、長年の使用によって建て付けが悪くなった事が原因です。

ドアの上部が当たる                   ドアの下部が当たる

実際に、私の自宅の折れ戸は、住み始めてから10年経った頃に建て付けが悪くなり、開閉時の動作が重く感じるようになりました。
その時は、私がすぐにメンテナンスを行い解消したのですが、同じ不具合でお困りの方の中には、
「使いにくいけれど開閉できないことはないし、これくらいで工務店さんにお願いするのもちょっと・・・」
と、不便さを感じながらも我慢されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
でも、もう我慢する必要はありません。
ドライバー1本で、ちょっとした調整を行うことでまた使いやすくすることができます。

3.折れ戸の調整をしてみましょう!

折れ戸は固定とフリーの2種類がありますが、調整方法が同じです。
フリーは上下しか調整することがありません。
※ご紹介する折れ戸はKAMIYAの標準タイプになります。説明に出てくる金物は、全く同じではなくても折れ戸で比較的多く使われている金物ですので、ご参考にして下さい。

調整前に折れ戸の各金物についてお伝えします。

 

【準備するもの】
①プラスドライバー (調整は微妙な加減で行う為、電動のドライバーは絶対に使用しないでください。)

②脚立もしくは踏み台(上部の調整をする場合に必要です)

 

折れ戸を長く使っていくと経年変化により建て付けが悪くなったり、調整部分のネジが少しずつ緩んでしまうためにドアが壁や天井などに当たってしまうことがあります。
ドアが壁に当たる場合は、床に取り付いている金物を調整します。
ドアの上部が天井やレールに擦れる場合は、上レールの中にある固定調整ネジを調整します。
詳しい調整方法に関しては、下記を参照して下さい。

・ドアが壁に当たる時

『左右調整のネジ』を調整

床に取り付いている黒い「固定金物」のネジをゆるめて調整します。調整ネジは真ん中のネジです。

 

 

吊元側が枠(壁)にぶつかる時


真ん中のネジ(左右調整ネジ)を一度緩めて枠から離れる方向に動かしてからネジをしっかりと締め付けて下さい。

 

戸先側が枠や反対側の扉の戸先にぶつかる時

左右調整ネジを一度緩めて枠へ近づける方向に動かしてからネジをしっかりと締め付けて下さい。

※締め付けた後は、必ずドアの開閉確認を行いドアが枠にぶつからないか確認しましょう。

 

・ドアの上側が上レールもしくは天井に擦れる時

『固定調整のネジ』を調整 

 

吊元側が枠(壁)にぶつかる時

固定調整ネジを一度緩めて枠から離れる方向に動かしてからネジをしっかりと締め付けて下さい。

戸先側が枠や反対側の扉の戸先にぶつかる時

固定調整ネジを一度緩めて枠へ近づける方向に動かしてからネジをしっかりと締め付けて下さい。

 

※注意点
1.こちらのネジ固定は、レールにネジを締め込んでいく為、力作業となります。作業をする際は男性の方がやる事をお勧めします。
2.締め付けた後は、必ずドアの開閉確認を行いドアが枠にぶつからないか確認しましょう。
3.脚立を使用する場合は、安全を確保した上で適切に使用して下さい。
天板(一番上の段)に乗って作業を行わないでください。大変危険です!

 

この作業を行うことで建て付けがスムーズになると思います。
なお、上記の現象では調整しませんが、他にも上下方向などの調整もできます。
調整方法については下記を参照してください。

・ドアが床または下レールに擦れるとき

上下調整
左右調整後、ドアの開閉が整った時に、扉同士の高さ違いが気になった際には上下調整があります。

前後調整
扉が並んだ時にドアのでっぱり気になる時には、前後調整があります。

 

 

 

 


ちょっとした調整で、ご不便を解消できるかもしれませんのでぜひお試しください。
もし、この調整でも直らない場合や金物自体がブログ内容と違う場合などは、自分で作業するのではなく一度工務店さんへ相談してみてください。

《画像参照元:株式会社ムラコシ精工オンラインカタログ 扉機能金具シリーズ Folding & Sliding Door Hardware》

 

この記事を書いたのは
↓↓↓

設計課長 奈良

神谷コーポレーションドアぐら課長


 

この記事のドアが気になった方はこちらをクリック
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フルハイトドアのKAMIYA

 

ドアぐら課長のほかのメンテナンス記事はこちら
↓↓↓

「ドアノブがぐらぐらしませんか?」自分で出来る調整方法の紹介①

 

「ドアノブがぐらぐらしませんか?」自分で出来る調整方法の紹介②

 

 


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