乾燥によるウイルス増加を防ぐ!加湿器の効果的な置き場所

寒さが本格化してきて乾燥が気になる季節になりました。

乾燥は肌がカサカサになる肌トラブルだけでなく、ウイルスが生存しやすくなり感染リスクが高くなります。

これらを防ぐためには部屋の加湿がとても大切になってきます。

このブログでは冬の季節、加湿器を使用するにあたっての置き場所のポイントをご紹介します。

加湿の効果

そもそも部屋を加湿することで本当に感染リスクが低下するのかな?と疑問に思ったので加湿の効果について調べてみました。

するとウイルスの生存率には温度と湿度が大きく関係しているという実験結果を見つけました。
このインフルエンザウイルスの寿命を調べた研究は、G.J.ハーパーが1961年に発表した「ウイルスの生存実験」が有名です。
これは実験装置にインフルエンザウイルスを浮遊させ、温度や湿度を変えてウイルスの生存率の変化を見たものです。

引用:インフルエンザウイルスの寿命は湿度で決まる(ウェザーニュース)

この実験結果によると温度・湿度ともに低い環境下では、インフルエンザウイルスの生存率が高くなります。

そのため、気温が低く空気が乾燥する冬にインフルエンザが流行しやすくなるのです。

環境省が推奨する冬の暖房の設定温度の目安は、「20℃」とされています。
温度が20℃くらいの場合、加湿器を使って湿度を40~60%に保てば、上記の表にあるようにインフルエンザウイルスの生存率が3~5%と低くなり、感染のリスクを下げることができます。
しかしここで注意しなければならないのは、湿度が高すぎてもよくないということです。
湿度が60%を超えると今度はカビやダニが発生しやすくなるので、湿度計を使用し最適な湿度になるよう管理するようにしましょう。

湿度は40~60%が最適!

また、加湿しているとウイルスが水分を含み重たくなるので下に落ちやすくなります。
空気中に漂う時間が短くなるのでウイルス対策にも加湿は効果的なんです。
落ちたウイルスは床やテーブルに付着しやすくなるので、よく拭き掃除するとより安心です。

加湿器の置き場所

加湿器の効率は、部屋のどこに置くかによって得られる効果が大きく変わります。

ベストな置き場所

・部屋の中央
水蒸気が周りの物に直接あたる場所や結露が起こりやすい場所は避けて、水蒸気を含んだ空気を部屋中に拡散させやすい部屋の中心に置くと良いです。

 

・加湿した空気をエアコンの風が運んでくれる位置
エアコン使用中、同時に加湿器を使う場合には、本体がエアコンの風に直接当たらず、それでいてエアコンの温風が加湿した空気を遠くまで運んでくれるような場所に置くのが最適です。

引用:【2020年~2021年冬版】その置き場所で大丈夫? 加湿器の「本当に効果的な使い方」を完全ガイド!(Dainichi)

 

加湿器のNGな置き場所

①壁際
加湿器を壁際に置くと水蒸気が壁にあたり、カビが発生する原因になる場合があります。

 

②出入り口の近くや換気扇の真下
出入り口の近くや換気扇の真下は空気の出入りが激しい場所のため、加湿器から出た水蒸気がすぐに外に出てしまい、部屋全体に行き渡らなくなります。

 

③窓の近く

断熱構造ではない窓は、ほぼ外気温と同じ温度まで冷えているので、窓の近くは空気が冷えやすい場所です。
せっかく加湿器から放出された水蒸気がすぐに冷えて結露してしまいます。
空気中の湿度も上がらず、結露がカビの原因にもなるので、加湿器を置くには最も適していません。

 

④エアコンの風が直接当たる場所
加湿器の湿度センサーが誤作動を起こし、正しい湿度が計測できなくなります。
結果として、快適な湿度を保てなくなります。

 

⑤紙類の近く

加湿器から出た水蒸気が紙にあたることで、本や新聞などがふやけてしまうことがあります。

 

⑥加湿器の水蒸気吹き出し口が床から30cmよりも低くなる場所
暖かい空気は上へ行き、冷たい空気は下へ行く性質があるので、加湿器の水蒸気吹き出し口を床に近い高さにしてしまうと、冷たい空気の中に水蒸気が吹き出されることになります。
冷やされた水蒸気は固まって結露になるので床が濡れてしまいますし、いつまで経っても部屋の湿度は上がりません。

 

⑦水蒸気が直接肌にあたる場所
加湿器から出る水蒸気が直接肌にあたると、肌が潤っているような気がするかもしれません。
しかし実際には、水蒸気が直接肌に吸収されることはありません。
反対に、肌についた水蒸気が蒸発する際に水分が持っていかれるため、肌の乾燥を進めてしまいます。

 

NGな置き場所に置いてみました

今回はNGな置き場所と言われた場所にあえて加湿器を置いてみて、実際にどうなるのかをいくつか検証してみました。

・紙類の近く


加湿器の近くに紙を置き、3時間ほど放置しました。
3時間後、紙を確認するとふやけていませんでした。
丸一日と時間を延ばすとまた違った結果になるかもしれませんが、3時間程度では紙はふやけないことがわかりました。

 

・窓際

わかりづらいのですが、窓際に加湿器を夜中の1:00から朝方の6:00まで放置しました。(湿度は約50%)
朝方に窓を確認すると加湿器の水蒸気が直接窓にあたっていたところが少し曇っていました。
曇ってはいました結露はしませんでした。
「直接、水蒸気があたるところに置いたのになんで結露しなかったのかなぁ」と思い、よく窓を見てみたら我が家の窓は結露しにくい「複層ガラス」を使用した窓でした。

複層ガラス

「複層ガラス」とは2枚のガラスを少し開けて重ねたもので、 窓と窓の間に空気層ができるので、断熱性能が優れています。
窓の結露防止にも役立ちます。

引用:寒さ対策のポイントは窓の断熱化(58%の熱を逃がさない) (株式会社ゆめっくす)

なので外気との気温差が生じにくく、結露しなかった可能性があります。
最近の戸建て住宅はこの「複層ガラス」を標準としているところも多いそうです。
これからお家を建てようと考えている方は「複層ガラス」を取り入れると窓が結露しにくく、寒さ対策にもつながるのでオススメです。

 


 

加湿器の使用にあたってのポイントをご紹介しました。
今の時期は暖房をつけることでより室内が乾燥しやすくなるので加湿器を使用する機会が多くなります。
加湿器を上手に使用して室内の乾燥対策とウイルスの感染対策を行いましょう。

 

このブログは以下のサイト・テレビの内容を参考にしています。

・Vol.10 加湿器の効果は位置によって変わる?正しい置き場所について(ELECOM)
・【2020年~2021年冬版】その置き場所で大丈夫? 加湿器の「本当に効果的な使い方」を完全ガイド!(Dainichi)
・NHKスペシャル「新型コロナ 全論文解読 ~AIで迫る いま知りたいこと~」11月8日(日)[総合]後9:00 放送

 

 

 

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