データが明かす。反っても戻るフルハイトドアの構造の秘密
- 2026.10.28
- ✎ 家づくりのヒント

一般的に建材メーカーにおける室内ドア(建具)の保証期間は、ほとんどが2年間です。
なぜ室内ドアには長期保証がつきにくいのでしょうか。
その背景を考えるうえで避けて通れないのが、木製ドア特有の「反り」です。
このブログでは木製室内ドアの最大の弱点と言われる「反り」のリスクを具体的に解説し、
フルハイトドアが反りに強い秘密と、なぜ反りを永久保証できるのかをお見せします。
特にハイドアを検討されている方、必見です!
1|木製室内ドア最大の弱点と言われる「反り」

板を壁に立てかけておいたら、いつの間にか曲がってしまった。そんな経験がある方も多いと思います。木材は空気中の水分を吸収・放出して伸縮する性質があり、平らな板が曲がったりねじれたりするのはこれが原因なんです。木の曲がろうとする力はとても強く、ドアになった状態でも同じことが起こり得ます。これが木製室内ドアの最大の弱点と言われる「反り」です。
|反りが最大の弱点である理由
反りが最大のリスクと言われるのには、大きく二つの理由があります。一つは、木材の細胞レベルの構造が原因であるため、性質を変えることができないこと。そしてもう一つが、反りの発生には住まいの地域や気候のほか冷暖房や湿度、日当たりなどの環境要因が大きく影響することなんです。しかも、木材の反る力は非常に強く抑えるのも非常に難しいのです。
|反りのリスク
反りが小さいうちは、開閉時に多少こすれるような音がする程度だと思いますが、反りが大きくなるとドアが重たく感じられ、開閉しづらくなってきます。さらにその状態のまま無理に開閉を繰り返すことで、ドアや壁が傷ついたり金物に負担がかかる可能性も。やがてドアが開かなくなって閉じ込められたり、最悪のケースでは金物が破損して扉が脱落する事故につながる恐れも。20キロを超える重さの扉が脱落すると小さなお子さんがいる家庭では非常に危険です。
|室内ドアの保証は2年が一般的
反ったドアを交換するとなれば、ドアや壊れた金物の購入代金以外に扉の付け外し費用も必要になり、工事内容によって数万円から数十万円かかると言われています。建具は、新築住宅で10年間の保証が義務付けられている「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」の対象外なので、理論上は保証期間を自由に定められるのですが、最初にお伝えした通り2年というのが建材業界では一般的となっています。しかも、ほとんどの建材メーカーでは、引渡し時点で明らかに基準値を超える初期不良(製造時の乾燥不足やプレス不良など)があった場合以外の、住環境・温湿度変化・自然現象に起因する反りを保証の対象外としています。
多くの建具メーカーが保証期間を「2年程度」に留めているのは、こうした環境変化に伴う反りや不具合に対して長期的な責任を負いきれないという業界の構造的背景も一因となっている可能性があります。
2|フルハイトドアだけが反りを永久保証できる根拠
知らなかった人は驚くかもしれませんが、反りに関してはフルハイトドアは「永久保証」。ドアの反りによって開閉に支障がでた場合は経過年数に関係なく無償で交換します。日本だけでなく世界中見てもこんな反り保証があるのはKAMIYAだけです。なぜこんなことができるのか。この章ではそれを紹介します。
|50℃の過酷な試験で強さを検証

KAMIYAではドアを8時間加熱し、その後16時間冷却するサイクルを5日間繰り返し最終的にどれくらい反るのかを測定する「照射加熱試験」を実施しています。熱を照射している間、ドアの表面は50℃にも達する過酷な試験です。一般的なハイドアとフルハイトドアに同時に試験を実施して、残った反り値を比較した結果、大きな違いが現れました。
A社の一般的なハイドアの、7mmという反り値は開閉に支障が出てしまうレベルです。これを見てもこの試験がどれほど過酷なものかわかっていただけると思います。

※こちらに試験の詳細を記載していますのでご興味ある方はご覧ください
|この違いを生むのが、独自の「エアスチール製法」
これほどの大きな違いが生まれた理由が、KAMIYA独自の反りを抑制する特許技術です。実は、ドアサイズが大きいほど反りが発生しやすいので、天井まで届く高さのフルハイトドアは絶対的に不利な条件なんですね。そこで開発当初から徹底的に反りと向き合い、反りに対する研究と試験を繰り返し、特許技術である「エアスチール製法」を生みだしました。
反りの原因となる熱を逃がすよう設計した内部構造と、ドアの中に埋め込まれた2本の強靭なスチールパイプ、この組み合わせがKAMIYAが開発した反り対策の特許技術の仕組みです。

3|永久保証の背景にあるのは、この考え方
ここまで、反りのリスクとフルハイトドアの反り対策について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
実は、建材業界ではドアの反りは自然現象で免責とされてしまうことがほとんどです。でも、私たちはハイドア専門メーカーとして、それをお客様に負担していただくのは違うと考えています。可能な限り反りに強い構造を開発し、それでも反った時には保証する。こうして安心して長く使っていただく事がメーカーとしての責任だと考えています。
フルハイトドアがなぜ反りに強いのかという事は知っていただけたかと思いますが、それでも温度や湿度などの住環境は千差万別であり、再現・検証しきれません。全ての環境において絶対に反らないとは言い切れないという事実があります。
そこでKAMIYAは、「反りの永久保証」の実施を決めました。



